2009年11月11日

twitter社会論

津田大介氏のtwitter社会論を読んだ。

twitterをはじめてみたものの、どうもその革新性や、本質的な価値が腹に落ちず、解説がほしくなったのだった。

本の内容は以下。
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140字の「つぶやき」がなぜ世界を変えるのか

リアルタイム性の高さと強力な伝播力によって、ツイッターはコミュニケーションを変えた。
ジャーナリズム、政治、ビジネスの世界に、何が起きているのか?

勝間和代さんとのスペシャル対談「つぶやく力」収録!


***目次***
はじめに

第1章 ツイッターとは何か?
1 ツイッターで今、何が起きているのか?

2 ツイッターとは何か?

第2章 筆者のツイッター活用術
1 筆者のツイッター個人史

2 「tsudaる」技術


第3章 社会に広がるツイッター・インパクト
1 ツイッターとジャーナリズム

2 ツイッターと政治

3 ツイッターとビジネス

スペシャル対談 勝間和代×津田大介
つぶやく力――ツイッターの可能性を探る

おわりに

ツイッターとはいったい何なのか?

「2013年には10億人のユーザーを獲得する世界初のウェブサービスとなる。その時ツイッターは
地球の鼓動となり、神経系となるだろう――。」
オバマ大統領をはじめとして各界著名人や各種公的機関、マスメディアや大企業がこぞって使い、全世界で
爆発的にユーザーを増やし続けているツイッター。
今、何が起こっているのか? これからどうなるのか?
いち早くツイッターを使いこなし、「tsudaる」の語源ともなった著者がそのインパクトを読み解く!
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うむ。
確かに140字であることの革新性やブログ以上の双方向性などは新しいし、日本でもキャズムを越えたらしいので、確実にBlack Swanになるのだろう。爆発的にヒットしそうな予感を改めて感じることができた。

ただ、まだ腑におちないところはある。毎日twitterに1−2時間を割くような人、アルファブロガーのように多くのフォロワーを獲得する人には非常に大きな意義があることは間違いないが、そうでない大多数の人にとっての意義がまだ上手く分からない。双方向であることが革新的なのに、一般人が発信することの意義がまだよく分からないのだ。
まだ自分の活用が上手くいっていないのだろうか。

つぶやくことに関して言えば、たとえば自分のしりあいの中でも、「自分のことを語る人」というのがいて、4−5人が集まっているときなど、自分のことしか話さない人と、それを聞くだけの人に分かれたりする。「語る人」はtwitterでつぶやくことは快感なのだろうと思う。
一方でそうでない自分を語る欲求のない人間というのも少なからずいて、そういう人はフォローするだけになるのだろう。
将来的にmixiくらい日本でもtwitterが普及したとして、でもつぶやく人って知り合いの中の3−4人が中心になるのだろう。しかもそれは実生活でも声の大きい人である可能性が高い。
そういう状態が続いたとして、今後5年とか10年とか、自分がtwitterを続けているのだろうか。
そのあたりがよく分からない。

ただ、分からないなりに面白い部分も多いし、色々な可能性を秘めていると感じることはできた。暫く続けてみようと思う。

ひとつ苦言。
最後の勝間氏との対談で、「そうそう、話している最中にiPhoneいじっているのを見ると気分害する人いるよねー」って、それは怒るのがふつうだろう。
そういうのが当然、という考えを持つのは、ちと早すぎるのではないか。

4862484824Twitter社会論 ~新たなリアルタイム・ウェブの潮流 (新書y)
洋泉社 2009-11-06

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↑本は、面白い。読む価値あり。感想がtwitter上にあふれているのは面白かった。
タグ:twitter
posted by カミチョフ at 23:27| 東京 雨| Comment(1) | TrackBack(0) | 本(ノンフィクション) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月09日

空気人形

是枝裕和監督の空気人形を観た。

是枝監督の作品は初めてだった。
業田良家の「自虐の詩」は見ていたが、空気人形は読んでいなかった。
ペ・ドゥナはリンダ・リンダ・リンダで観ていた。

それくらいで、あらすじも知らずに観たのだが。
よかった。しみじみした。ふかーく、ゆっくりと染み込んでくる映画。

ストーリーは荒唐無稽だし、その荒唐無稽さをディテールでカバーしているかというと、していない。ぽろぽろと矛盾や不自然な設定がでている。
でも、この映画にはそんなのはどうでもいいのだ。

登場人物みんながかかえている切なさ、苦しさを共有して、
その上で空気人形が「生んでくれて、ありがとう」と言ったこと、
最後のシーンの陽だまりとたんぽぽを受け止めれば、それだけで1,800円の価値はある。

あと、ペ・ドゥナは素敵すぎる。彼女の演技につける文句はないだろう。
実は今年30歳というのを知って、大変びっくりしております。

彼女だけでなく、板尾創路はじめほかの役者もすばらしい。
登場している役者に関して、文句がひとつもない映画というのは、結構珍しいのではないだろうか?




世の中いい映画が沢山ある。もっと観たいものだが、しみじみできる作品がひとつあれば、それを思い返すので充分な気もする。
そんな気持ちにすらさせる映画だった。
posted by カミチョフ at 18:49| 東京 晴れ| Comment(2) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月06日

太陽を曳く馬

高村薫の太陽を曳く馬を読んだ。

「晴子情歌」「新リア王」に続く福澤家三部作(だろうか?)の三作目だ。続編はでないだろう、と思う。

晴子情歌は旧かな使いの手紙形式、新リア王は青森の政治の話を延々と続けるという読み手を選ぶ作品だったが、太陽を曳く馬もまた、とっつきにくい作品であることは間違いない。

テーマは伝統仏教とオウム、現代美術と殺人という難解なものであり、また「カラマーゾフの兄弟」の大審問官を彷彿とさせるような、僧侶によるオウム論争で一章を費やしたりしている。

合田雄一郎が登場しているため、一見して昔からのファンに対するサービスなのかと思わせるが、実は合田でなければ宗教や芸術に入り込める刑事がいなかったというだけであり、むしろこのことがこの本の読みにくさを表していると言えるだろう。

で、この本の中身に対する感想だが、書けない。
思うところは数多くある。面白かった。夢中で読んだ。考えさせられた。だがまとまらない。

今年は「1Q84」、「ドーン」と、現代を描いた日本を代表する作家の作品が発売されていると思う。太陽を曳く馬もその中のひとつとして評価すべきだと思うものの、どのように評価すればいいのかが分からないのだ。

おそらく、秋道のやるせない状況を受け止めることができないのだろうと思う。

しばらくしてから、晴子情歌から続けて読み直してみたいと思う。
その間はまともな社会生活は送れないだろうが。


4103784067太陽を曳く馬〈上〉
新潮社 2009-07

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4103784075太陽を曳く馬〈下〉
新潮社 2009-07

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↑これは文庫ではなくハードカバーで読むべきだろう。

タグ: 高村薫
posted by カミチョフ at 18:29| 東京 晴れ| Comment(2) | TrackBack(0) | 本(日本) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月02日

This is It

This is Itを観た。

早くしないと期間限定公開の2週間が終わってしまう!と思って観にいったのだが、好評につきあっさり延長がきまったらしい。
そもそも延長を予定していて、マーケティングにだまされたのではないだろうか。くやしい。

だが内容に関して言えば、観にいって後悔する要素はひとつもなし。
もう一回観にいってもいいくらいだ。

本来は今年に予定されていたツアーのリハーサルの映像を編集したもの。マイケルについて関係者が語るとか、生い立ちを追うとか、そういうものではない。それがいい。

正直なところ、50歳のマイケルがあそこまで踊りと歌が上手く、ショウに情熱を持っていることなど全く知らなかった。日本では風変わりな、かつて栄光に包まれていた人、という報道しかされていないが、最後まで一流のアーティストだったのだ。

そもそも純粋にショウの内容がすばらしいし、そういった情熱的な側面(マイケルもそうだし、関係者もすばらしい)もあわせて、全く飽きさせる要素がない。あっと言う間に時間が過ぎてしまう。


最初のオープニングがすばらしい。ダンサーのオーディションで受かった直後の人々へのインタビューから始まるのだ。この、感極まった人たちのコメントが、マイケルの凄さをそのままあらわしているのだろう。

顔は正直変わっているが、マイケルに関して言えば顔はもう、関係ない。すごいものは凄いと賞賛すべき。
この映画、みるべき。

B002Q4U9YUMichael Jackson's This Is It - The Music That Inspired the Movie
Michael Jackson
Epic 2009-10-26

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posted by カミチョフ at 16:55| 東京 曇り| Comment(2) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月30日

焼肉手帳、すし手帳、喫茶手帳

焼肉手帳、すし手帳、喫茶手帳を読んだ。

手帳シリーズ。
焼肉手帳は肉の部位の説明が1ページ1部位、すし手帳はネタの説明が1ページ1部位、喫茶手帳はコーヒー、お茶の品種の説明が1ページ1種類のっているもの。
すべてカラーで、丁寧に解説が載っていて大変面白い。

焼肉手帳、見方によっては牛と豚と鶏の内臓と筋肉をばらばらにして延々と掲載しているだけなのだが、見飽きない。味の説明を読んでいると、自然とおなかが空いてきてしまう。
焼き鳥用の解説も充実しているのが嬉しい。

すし手帳、作り手の愛がびしびしと伝わってくる。作者は白身魚が好きらしい。赤身は数ページにまとめられている(もっとも、マグロという魚一種類で沢山ページをとっているんだ、という意見もあるかもしれないが)し、鮭についてはイクラとしてしか掲載していない。
その分、白身魚については味の違いを丁寧に書かれていて、この本読みながらすし食べたら美味しんぼ気分で相当盛り上がるのではないだろうか。
あと貝とイカに関する記述の充実ぶりも凄い。


喫茶手帳、先輩二つに比べるとインパクトは弱いものの、次から次へと豆や葉っぱが出てくる。これも読み始めるとずぶずぶとはまっていってしまう。


手帳となっているのは、きっとお店に持っていって読みながら注文などして楽しめ、ということなのだと思うが、その前に全て読みきってしまったのだった。

4487803403焼肉手帳
東京書籍出版編集部
東京書籍 2009-06-30

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4487802377すし手帳
坂本 一男
東京書籍 2008-08-29

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4487803659喫茶手帳
日本ティーコンシェルジュ協会
東京書籍 2009-08-28

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↑寝る前に枕元で読む本としては全て非適格。
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posted by カミチョフ at 17:51| 東京 晴れ| Comment(2) | TrackBack(0) | 本(ノンフィクション) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする