是枝監督の作品は初めてだった。
業田良家の「自虐の詩」は見ていたが、空気人形は読んでいなかった。
ペ・ドゥナはリンダ・リンダ・リンダで観ていた。
それくらいで、あらすじも知らずに観たのだが。
よかった。しみじみした。ふかーく、ゆっくりと染み込んでくる映画。
ストーリーは荒唐無稽だし、その荒唐無稽さをディテールでカバーしているかというと、していない。ぽろぽろと矛盾や不自然な設定がでている。
でも、この映画にはそんなのはどうでもいいのだ。
登場人物みんながかかえている切なさ、苦しさを共有して、
その上で空気人形が「生んでくれて、ありがとう」と言ったこと、
最後のシーンの陽だまりとたんぽぽを受け止めれば、それだけで1,800円の価値はある。
あと、ペ・ドゥナは素敵すぎる。彼女の演技につける文句はないだろう。
実は今年30歳というのを知って、大変びっくりしております。
彼女だけでなく、板尾創路はじめほかの役者もすばらしい。
登場している役者に関して、文句がひとつもない映画というのは、結構珍しいのではないだろうか?
世の中いい映画が沢山ある。もっと観たいものだが、しみじみできる作品がひとつあれば、それを思い返すので充分な気もする。
そんな気持ちにすらさせる映画だった。
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従軍慰安婦問題とか気にならないのかな。
韓国人の反日感情を無駄に煽ってほしくないんだけど。
いくら作品が良くても、誤解を生むだろ、これは。
ああ、それは指摘されるまで気づきませんでしたが、たしかにその通り。
ま、でも映画を観れば、このキャスティング以外にありえないと確信できるし、だからきっと、周りの人間でアドバイスする人はいたのだろうけど、監督はキャスティングを変えようとは思わなかったのではないだろうか。
完全に想像ですが。